シーバスのシーズナルパターンとベイト別で紹介

シーバス シーズナルパターン How to

冬(12月~2月)

産卵のため沖へ出てしまうので、産卵の絡まない個体か早めに産卵を終えた個体が釣れるのが特徴です。アミ・ハゼ・シャコなどがメインベイトになり、春先のバチが抜けてないときもアミ・ハゼ・シャコがベイトだったりします。

アミ パターン

動物性プランクトンの一種で、体長3㎜前後と小さく、汽水域に生息していて、特に冬〜初夏にかけてアミの餌となる植物性プランクトンが雨後は河口に流され干潟や運河、海に繋がる用水路などでもアミが発生しやすくなります。比較的、潮を選ばずに釣りができるのがアミパターンです。遊泳力が弱く流れが緩く水の淀む場所や常夜灯周りに溜まりやすいのが特徴です。

ヒイラギ パターン

砂泥底を好み、サーフや漁港内また汽水域の河口付近にも生息。シーバスは冬の低水温期は水温が安定するボトムを好むためヒイラギを捕食する機会が多く偏食になりヒイラギパターンとなる。

ハゼ パターン

春〜夏にかけては体長が3~5cmほど。秋から冬なにると体長は13cm前後に成長し、大きいものでは体長は20㎝くらいに成長します。冬は深場に移動するため飛距離が稼げ、底がとれるルアーが必要。

春(3月~6月)

バチ抜けからマイクロベイトとなるハク・アミ・シラスなど、バチ抜けは初心者の方でも釣果に繋がり易い時期になります。バチのタイミングに合わなくても潮止まりから上げ狙いでアミや甲殻類を意識した釣りも展開できます。
ポイントの見つけ方としてはハゼ釣りできる場所を見つけましょう。

バチ パターン

バチ抜けパターンは12月〜6月頃まで。12月〜4月くらいは10㎝前後で長いものでは20cmくらいのバチも居ます。4月〜6月頃のバチは3㎝から5㎝程度の大きさでクルクル回っていたりとにかく移動速度が早いのが特徴です。ポイントの探し方としては干潟や河口、運河などの砂泥底に棲息。このようなポイントはハゼ釣りのポイントでもあります。
バチ抜け パターンの記事はこちら

ハク パターン

ボラの幼魚で5㎝くらいまでをハクと呼び、3月~6月頃。常夜灯周りや港内、河川の岸際、葦際。表層付近を群れで移動するため見つけやすい。また、増水した河川や風の影響などで、ハクの溜まりやすい場所を見つけることが大切です。
ハク パターンの記事はこちら

稚鮎 パターン

その年の気候や地域差はありますが、3月〜5月頃が稚鮎が海から川へと遡上する時期になります。

夏(6月~9月)

安定した水温と酸素、餌となるベイトを求めて河川に移動する個体と潮通しが良く水深があって水温が安定している場所でベイトとともに回遊し海に残る個体がいます。エビ、カニなどの甲殻類など橋脚やテトラに堤防の壁面にいるエビやカニが落ちてきたり、頭上を通過するのを待って捕食する。

イナッコ パターン

ボラの幼魚で体長は5㎝〜18㎝くらいまでをイナッコと呼び、地域によってはスバシリなどと呼ばれたりします。6月頃〜11月頃に河川、河口や運河などで群れをなして表層を移動してることが多いので見つけやすいです。

サッパ パターン

晩夏から秋にかけての湾奥では8㎝程度のサッパが夜間は水面付近で跳ねていることが多いので、比較的見つけやすいです。動物性プランクトンを餌として汽水域にも5月~11月ころ回遊してくる。体長は最大で20㎝ほど。常夜灯のある明暗部やヨレに溜まってること多いです。

秋(9月~11月)

産卵を控えたシーバスは積極的にベイトを追いかけ荒食いをする時期で高活性になります。ベイトの種類も豊富でイワシ、イナッコ、サヨリ、サッパ、コノシロなど。数、サイズともに狙える時期でもあります。

サヨリ パターン

夏〜秋にかけて体長は10cm前後。群れで移動することが多く、暗くなってくるとシャローエリアにも入ってくる。

コノシロ パターン

食性はプランクトンで、内湾や汽水域に群れで生息。春から秋にかけて河口域へ移動し、冬は越冬のため湾口部の方へ移動する。出世魚でシンコ(4cm前後)→コハダ(8㎝前後)→ナカズミ(13㎝程度)→コノシロ(15㎝以上)と呼びます。
コノシロ パターン記事はこちら

落ち鮎 パターン

地域差はあると思いますが、晩夏~初秋。 お盆を過ぎたあたりから、産卵後に弱った鮎が下流へ流されていく。その落ち鮎を効率良く捕食するので、ポイントの選定が必要。

年間通して通用するパターン

甲殻類 パターン

橋脚、テトラに堤防の壁面にいるエビやカニが落ちてきたり、頭上を通過するのを待って捕食する。または、ボトムから30㎝以内を通す。リトリーブ速度は季節や状況に合わせて早巻きやスローリトリーブ、またはストップ&ゴーでエビ、カニやシャコなどの甲殻類を意識する。年間を通して通用するパターン。

イワシ パターン

東京湾奥だと5月頃〜11月頃に接岸します。イワシの種類としてはカタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシなど、因みにトウゴロウイワシは名前にイワシが付きますがボラ科になります。
湾奥では春と秋が特に濃く接岸。

赤潮や青潮の海への影響

東京湾奥ではその年の気候などの影響によりますが、5月のGW前後から10月頃までは赤潮や青潮が頻繁に発生するので、ポイント選びが重要になってきます。

赤潮の理由

生活用水や肥料であったり産業排水などに含まれるリン、窒素が植物性プランクトンの栄養になっています。植物性プランクトンの異常発生によって海水の色が赤茶色くなる現象のことで、海水が富栄養化の状態を赤潮といいます。植物性プランクトンの光合成によって発生するので、光の届かない中層からボトムは殆んど影響を受けてないこともあります。

青潮の理由

富栄養化の状態の時、動物性プランクトンやバクテリアの活動によって大量の酸素を消費し水中の溶存酸素不足が原因であったり、海底付近に蓄積された貧酸素水塊が離岸風によって海面付近の水と海底付近の水の入れ替わりをすると青潮になります。

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