ハク パターン

ハク種類や特徴
流水域と停滞水域、ボイルのタイプの違い
ハクパターンにおすすめルアーやタックル紹介
まとめ

ハク種類や特徴

ハクは出世魚のボラの稚魚で、3 cm程度まで育った稚魚のことをいいます。魚類や海鳥の餌として食物連鎖の中では重要な役割を担ってます。

出世魚のボラの稚魚

ボラの稚魚で3㎝程度を「ハク」と呼び、春～初夏にかけて河口や内湾の汽水域に多くみられ、水面付近を群れで泳いで淡水域に遡上します。産卵期は10月～1月頃。
関東ではオボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
関西ではハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トドと呼ばれているようです。

個人的にはハク（～3㎝）→イナッコ（～18㎝）→イナ（～30㎝）→ボラ（30㎝～）みたいな感じで捉えてます。

ハクの特徴

食性は雑食で、動物性プランクトンや付着藻類、底泥中の有機物、底生小動物などを食べます。河口や河川では岸壁やテトラ沿いであったり、葦際やシャローなどの流れの緩やかな場所やワンド、常夜灯周りの明暗などが遡上する時に通る場所であったり、避難場所となっています。表層を群れで泳ぐため、目視での確認がしやすく、その日の風向きなども考慮してハクのいるポイントを見付けましょう。

流水域と停滞水域、ボイルのタイプの違い

常夜灯周りの明暗と潮目やヨレ

河川のような流水域では常夜灯で出来る明暗や地形変化、流速・流向の違いから出来る潮目やヨレが出来るところがポイントです。ルアーが届く範囲に橋脚があれば更にチャンスも広がり、常夜灯周りはハクも溜まりやすく明暗のどちらでも捕食されています。また、停滞水域よりもレンジの幅が広いように感じ、レンジと速度を意識したドリフトの釣りでクロスやアップクロス、ダウンクロスの釣りをします。いまいち反応が良くないようでしたらトゥイッチなどのアクションを織り交ぜて変化をつけます。

葦際やシャロー、ワンドが絡む流れの緩やかな場所

ワンドやシャローエリアは比較的水の動きが少ない停滞水域になり、ハクが身を隠すのに最適な葦やゴロタ場が存在したりします。そのような場所では潮汐による潮位の変化によってハクの居場所がなくなりブレイクへ移動する時や、その近辺で群泳してるときはシーバスが捕食しやすい状態になり、その中でベイトの移動にあわせて捕食するタイプと待ち構えて捕食するタイプがいます。

定点ボイル

ほぼ一定の間隔で同じ場所に出るボイルのことを「定点ボイル」と呼んでます。ボイルあと、捕食したベイトを飲み込むための時間、または定位置に戻るまでの時間なのかは分かりませんが、ほぼ一定の間隔があって次のボイルが出てるように感じます。周囲をよく観察してると、ほぼ一定の間隔で同じ場所にボイルが出るのが分かると思うので、ボイル直後にルアーを通すのではなく、タイミングを計ってルアーを通します。定点ボイルのところにトレースしてストップやフォールを入れることで、ベイトが散ってルアーが取り残されシーバスに気づいてもらい易くなります。

移動ボイル

ハクが群れで水面に波紋を出しながら移動しているところに出る、ボイルのことを「移動ボイル」と呼んでいます。ハクの群れの移動する方向をしっかり確認することが大事で、移動する群れの後方へキャストして群れの先頭付近や群れの塊のエッジでボイルがでることが多いので、群れの先端付近にルアーをトレースしたらストップやフォールを入れて群れから逸れたベイトを演出します。ロッドを立てトレースすることによって表層付近をルアーが通り、ハクが驚いて逃げ出すので同じように移動ボイルを意図的に作って誘うことも出来ます。定点・移動ボイルはシーバスが捕食のタイミングを計っていますが、そのどちらでもない予測不能な不規則なボイルもあり、それは狂ったように追いかけ回して捕食しているので、個人的には狙いません。